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西鶴アーカイブ

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仕事バトンリレー

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(2015/3/15)
 
お金も仕事もともにリレーションという性質を帯びている。
誰かが誰かに渡していくことで回っていくわけだが、誰かが止めたらそこで流れはストップする。

例えたらトランプの「7ならべ」だ。
誰かがパスでカードを出すのを止めたら、あとは持久戦となる。

例えたらバトンリレーだ。
バトンが回ってこないと走り出せないし、そのバトンが遅れれば誰かにしわ寄せがくる。もっと最悪なバトンがどこにあるのか、誰が握っているのか解らないというお粗末なケースもある。

最近では、アイポンiPadでも進捗管理ができるアプリがある。

オムニクロムなんかは、高額なだけに複雑なプロジェクトの管理もできるが、基本は、「誰が」「いつまでに」「なにをするか」をいかに可視化、俯瞰化するかということにすぎない。その意識さえあれば、無料のアプリでも、手帳でも充分だ。

打ち合わせでメモをとらないやつがいるが、要注意だ。誰がいつまでになにをするかは、頭でおぼえられるものではなくて、パズルみたいなものだから、メモらないやつは、間違いなくダンドリが悪い。

鶴さんメモとらねーじゃんとツッコミ入りそうなんで、先に言っておくけど、複雑な打ち合わせの場合や取材の場合はワシは昔からぜんぶ録音する派だ。

最近はメモリに録音するライターほどの大きさのものや腕時計タイプのものなどでテープを入れ替える手間も大きさもじゃまにならないんですげー楽チン。後でゆっくりiPadに打ち込んでいく。これは自分のしゃべくりの検証にも使えるから一石二鳥だ。

で、誰かが流れを止めるしわ寄せは結局どこまで波紋を広がるんだろうということを考えると、これはどこまでも連鎖を呼ぶ。玉突きみたいに。誰かが犠牲になって歯止めをかけるうちはまだいいが、その歯止めを乗り越えて世間にしわ寄せがくると不景気とか世の中が動いてねーということになる。

いかにカードである金やモノを回すか。いかにタスクであるバトンを回すか。これが重要で、これが仕事というものだとワシは考える。でないと、いったい「誰のために」「誰が得する?」という尻拭い合戦になって、誰もシャーわせにならないという本末転倒なことが起きてしまう。

それこそ、裸の王様の見えない服を皆でつくりあげてるというような滑稽な光景が広がることになってしまう。

社内チームの場合は、管理できるがそうでない場合が問題。気がつけば駿足で仕事をして、無理やりにでもゴールするという技を身につけていたけど、特にスプリンターを意識してたわけではなくて、必死だったら脚力ついた、みたいな、敵から逃げていたら走るの早くなった野生のシマウマみたいなものだ。


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