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西鶴アーカイブ

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俺スゲー的な広告

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(2018/3/9)
 
ちょっとワシがどんだけスゲーかを書いておこう。
 
サザンオールスターズと仕事をしたことがある。
その後、その繋がりで矢沢永吉とも。
いやーあの時の永ちゃん熱かったね。オケ、サイコゥ!
ソフトバンクの孫ちゃんに文句言ってやったこともある。
お前、そんなんじゃダメだぞってね。
 
ワシ、スゲーでそ。
 
種あかしすると、サザンも永ちゃんも、バイトでステージ前での警備だった。15歳の頃だ。くわたも永ちゃんもワシの後頭部で歌ってたんで見てねーよ!
ソフトバンクは、事務所で電波拾えんのでサポート通じて「ここ駅前やぞ」って文句いっただけ。
 
まー、広義な意味では嘘ではない。たしかに仕事一緒にしたし、説教したわけだ。
 
多少オーバーに表現したが、こゆ人結構多い。
 
 
前に「世界的アーティスト」の人の仕事をした時。(これは本当だ)打ち合わせに電車に揺られて1時間以上かけていったら、いきなり秘書のような人にプレゼンルームみたいなところに通されて、スライドやら映像を見せられた。
 
世界中の有名なホテルとかに納品した作品の写真や、テレビに取り上げられた時の録画とかだ。
 
まー、仕事する上ではその人のこと知っておく必要あるからだろと黙って講釈を聴いていたが、あまりにも長いので不安になった。
 
客と勘違いしてるんだろうか?
 
けど、依頼があった仕事はその人とか、その人の作品とかはなんら関係ないのだ。
 
たぶんマウンティングされたんだと思う。
が、すまんがワシそゆの全くわからん。
 
この前、ある人がスピ系コンサル?に見てもらったそうだが、持ち時間の半分以上がその人の自慢話だったらしい。
 
ここの企業の仕事をしたとか、この企業の顧問してるとか、国会議員が相談にくるとかで、わざわざ名刺まで見せてくれたらしい。
 
名刺まで見せてくれるというところが小物感がハンパないが、本人はいかに自分がスゴイかをアピールするのに必死なのだ。
 
これは、ちょっと中学生のマウンティングと変わりないんで話聞いてるだけで関係ないのに恥ずかしくなる。
 
デザイン屋も自分のホームページに大きな企業とかから依頼があったものを堂々と載せている人がいるが、守秘義務とか問題ないんだろうか?人ごとながら心配になる。
 
このマウンティング傾向は、どんどん裾野を広げている。
 
その大義は、「自分のことを知ってもらう」とか、
「本当にいい商品ならアピールしないのは罪だ」とか、「世の中のタメになるのになんで自分を表に出さないの」とか、そんな感じだ。
 
しかし、どーもこっぱずかしい感じがするし、そんなに気張らんでもと思ってしまうし、まあ、簡単に言うと「とてもウザイ」。
 
この傾向は、広告にもやってきて世の中にウザい広告やウザいデザインが溢れている。
 
いつもそうだし、誰もがそうだが、「他人は残酷なほど優しい」。
 
だから他人のことを誰も注意してくれたりはしない。あーた、ウザいよなんて誰もいってくれないのだ。
 
けどね、同じアピールでもウザくないこともある。
むしろ積極的に聴きたいってやつ。
 
積極的にその人の作品みたいし、買いたいこともある。
積極的に相談にのって欲しかったり、話を聴きたいことも。
 
この違いをワシはいつもこー説明してる。
 
「デートの時に、自分のことばっか喋る男って嫌でしょ。
まあ、自分語りが多いワシがいうのも説得力ないけど、
自分のことばっかの広告はこゆ男ぐらいウザい。
 
自分のことかたられるより、私のこと考えてほしーよね。
 
私がこの商品買ったらどーなるのか、
私がこの店に行ったらどーなるのか。
 
それが提案、つまりリレーションなんすよ、パブリックリレーションのリレーションね
 
そゆ作り方しないと、カッコ悪いし、つかひとりよがりで、バカみたいでそ」