turuya

西鶴アーカイブ

いろんなところに書いてきた文章のアーカイブ

【門が開く時】

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ただ単に指のカタチを色々変えて2時間ほど歩いただけなのに。

 


なんか脳の門が開いていろんな情報が飛び込んでくる。オモロいというより怖い感じ。

 


飛び込んできた情報は、まるで競いで産み出されようとするかのように次々と言語化されていく。

 


いや、君らちょっと待て。オーバーフローするから。クラクラと目眩すら覚える。

 


書き留めておくものを何も持ってきてない。スマホも置いてきた。持っているのが「おはようバズーカ」避けのノイズキャンセラー付きのイヤホンだけ。

 


ああ、このイヤホンでアップルウォッチに録音できるわと思ったが、考えたらイヤホンなくても録音できる。が、起動したけど容量不足で無理っぽい。音楽入れすぎ?いや、そんなことないやろ。

 


まーいいかと、次々産み落とされるワードを、アスファルトの上でのたくってるミミズのように踏みながら歩く。

 


無視されたワード達は、やがて固まりとなりなんとか意識に残ろうとしてカタチを造り始める。

 


バランスを崩すことで動きが産まれる。

動きにとって重要なのは、戻ろうとするベクトルよりも、崩そうとするほうが重要。

崩そうという力の入れ具合こそが体幹

穴が開けばそこを埋めようとするのが生物。

知ってるということからは、新しい智慧は得られない。

知らないと言う穴を意識することが重要。

否定することからは本質は産まれない。

否定は常に対象の表面をなぞるだけ。

肯定することでより内部へと入っていける。

肯定と否定は対消滅するものではない。

否定も肯定することで対話が生じる。

対話はタウタービュレンス(対流)で混じり合う渦(螺旋)の軌跡を産む。

バランスを崩して産まれる動きは、螺旋の形状をとる。

螺旋は成長の不変のベクトル。

円環ではなく閉じることのない螺旋で世界はできている。

螺旋こそが波の本質。

螺旋の巻数が周波数。

 


なだれこんできたワード達は、カタチを成し満足気に消えていく。

 


なんだこれ?

 


帰ってきてカフェベロナ飲んで手巻き吸ってようやく落ち着く。

 


伝説の整体師は、タバコの身体に与える害については別に問題ないと言っていたが、コーヒーの飲み過ぎは脳が興奮するから控えなさいとアドバイスをくれた。

 


いやー、この門が開いてなだれこんでくるワードの洪水にカフェインとるほうが対処しやすいんだが。

 


表現されたがっている。ワードのカケラを踏み締めながら、はてどうしたもんかとワシは途方にくれるのだった。