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西鶴アーカイブ

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阿部ちゃん暗殺犯人の生い立ちに憑依される

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最近の物語は、敵の生い立ちが語られることが多い。

 

鬼滅なんかもその典型で、敵の鬼が、いかにして鬼になったかが語られる。


読んでるワシらは、そこに感情をもっていかれ、鬼に共感し、勝ち負けという二択ではない物語の奥行きにココロ打たれるわけ。

 

現実でも、なんて言うんだっけ、犯人に共感しちゃう心理状態。人質にされて、犯人と過ごしていて共感しちゃうやつあるやん。

 

この時、敵の生い立ちが悲惨なほど効き目が大きい。

逆に裕福だと、効き目はない。


効き目とは何かというと、小説や漫画やアニメだと人気になる。


SNSとかだと拡散率、テレビだと視聴率。


だからライターは、なるべく敵のおいたちが悲惨なことを願っている。嘘は書けないから、ちょっとでもそういう要素があれば、思いっきりモリたいわけ。


このへんのレトリックをわかっていないと、物語にひきづられる。模倣犯なんてのは物語にひきずられた結果だ。