turuya

西鶴アーカイブ

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【使えない超能力を使えるようにする】

某所で「なんか仕事で嫌な予感がするときあるよねー」という話になった。

 


で、そんな時はだいたい何か間違ってたり、不具合の原因を見過ごしてたりするのだ。

 


これある程度の年数を同じ仕事してたら誰でも身につく超能力だ。

 


けど、予感はするけどなかなかその原因が見つからない。で、あとで「やってもたぁああ!」と泣きをみることが多い。

 


ああ、あのときの嫌な予感はこれだったんだーと気が付いても後の祭りだ。

 


まったく使えない超能力なんだが、これ実は「スキルのバイアス」なのだ。

 


バイアスっていうのは、簡単に言うと思い込みのこと。

 


この手の予感がしたとき、ヤバいと思って仕事の手順とかを確認するんだが、その時に見つからないのはトラブルの原因が「超初歩的なこと」だから。

 


超初歩的なことは「まさか」に隠れてなかなか認知できない。

 


例えて言うなら、パソコン起動しねーとBIOSいじってみたり、中身開けてメモリを抜き差ししてみたり、グラボいじってみたりするが、実はコンセント抜けてたみたいなかんじ。

 


嫌な感じというのは、実は「見えていたり」するのだが、「まさか」というバイアスがかかっているので「認知されていない」。

 


けど、見えているから嫌な感じはするというわけ。

 


だから、嫌な感じの超能力が発揮されたときは、あほみたいなことや、超初歩的なことから点検したらいい。

 


ちな、この前バイクのエンジンがかからんで寒いからバッテリーが弱ってるんだ。やっぱ、Amazonでかった安物のバッテリーはアカンわと思っていたのだが、どうもエンジンのキルスイッチが入ったままだった。

 


ワシのバイクはキルスイッチオンでもセルは動くタイプみたいだ。玄関から出す時にどっか当たって押しちゃったらしい。

 


まあ、寒かったんで播磨町までいくの嫌だなぁという意識もあったんで、どこか言い訳与えられてラッキーと思っていて、ちゃんと検証してなかったというのもある。

 


これもある意味、スキルのバイアス。あせる気持ち、嫌な気持ちが普段気にせずやってる行動のゲシュタルト崩壊を呼び起こす。

 


工場とか現場作業ではよく「声出し確認」「指差し確認」をするが、これが意外とゲシュタルト崩壊には有効だったりする。