【読んだ本のブックレヴューと、今から遡って出来事を見たらそこに居る何か〜地球星人〜】
1日で読める分量なので、縁側で蝉の声を聞きながら夏休みの気分をあじわおうと特になんの事前情報もしらずに買ってきた。
地球星人というタイトルと表紙のイラスト、ぱらぱらと見た最初の数ページで、これは夏休みの一夏の体験的なものだろうと勝手に思いこんだのだ。たぶん、裏山に宇宙船が埋まっていて、それを探してーみたいなファンタジー?
裏切られた。
縁側で、こーしー飲みながら読むようなものではなかった。エグい話だった。胸くそ悪い話だった。ネタばれになるからこれ以上は書かないけど。
話は変わるが、最近思うに世の中はすべて偶然でできている。
これ言葉にしたら不思議な感じだが、実際にどこまでが偶然でどこからか必然かといわれると、ひとつの定義だけで偶然と必然はみごとにひっくりかえるオセロゲームだということがわかる。
それは「誰かの意志があるかないか」だ。たとえば、一歩間違えば死んでたみたいなことは誰もが経験しているが、そこに神さんの存在がいれば必然になるし、いなければ偶然になる。
これね、迷路を逆にたどると早く解けるというのににてるのよ。
迷路のゲームオーバーというのは袋小路だ。袋小路のルートは当然出口につながっていないから、逆からだと選択肢が減る。
つまり「今」から見たら、過去の「今がない・・・ゲームオーバー」の道は見えないから、偶然が必然に見えるし、そこに誰かの意志があるように見える。
雷に打たれら常にそこには何故?という疑問はセットがもれなくついてくる。雷にうたれなかったら、そこに何故なんて考えもしない。
地球星人は、そういう話だ。自分が宇宙人だと思うとすべての思考がリセットされる。