turuya

西鶴アーカイブ

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ゲームの王国

 

 

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この前、某おねちゃんと話ししていて、最近の若い子は金融リテラシーとか、ビジネス的な素養とかがある程度備わっているのすごいわーと言う。


その人は、仕事で高校生とか大学生とかと接する機会が多いみたいなので、そういうのを肌で感じてるいるのだろう。


ワシが接するのは、若い人つーても社会人なんでそこまで実感はわかんが、まあ、そうだろうなーとは思う。


なんでかっていうと、若いやつは子供のころから漫画とかゲームとかで、その辺は体験ずみなのだ。


RPGで、まるはだかに近い状態から、ザコキャラ倒して金を貯めて、いい装備や武器を揃えてより金や経験値が稼げる敵を倒してーみたいな。


さらに最近のゲームは、材料集めて、取引して、アイテムも作ってみたいに複雑になってて、仲間も集めて、各キャラの特性もあって、スキのないチーム作らないとアカンしー。


これ、もうリアルのシュミレーターやん。


これを物心つき始める頃から、ふつーにやってるわけで、鼻水たらしてザリガニ釣りやオタマジャクシ追いかけてたり、爆竹でカエルぶっ殺してたワシらとはそら、違うわな。


その場その場で、オモロいことを追いかけてたハナたれと、コツコツ積み上げてゴールを目指すゲームの世界で遊んでたやつ。まるで、アリとキリギリスみたいだ。


だから、


ワシらジジイはやたらいろんな無駄な知識や、その場の快楽にはしり世界の広さに目を奪われる。隣の芝生はどこまでも続いている。


若い奴は、世界のゲーム一点に集中していて、そのルールを体感としてすり込まれているし、その世界、ワンゲームだけで生きていこうとする。


そらもう、今はどっかのプラットフォーム(いわばマーケットだ)に乗るしかないもんな。これはどんなことでも、そうであって、昔でいう「イイ大学でて大きな企業に就職して」以上に、固定されている。


中には、そんな世界と一線引いてて、田舎で仙人みたいに暮らしてたり、昔のバックパッカーみたいにジプシーしてる奴がいるかと思えば、スマホYouTubeあたりに動画配信しててそこそこ稼いでいて、がっつりゲームの中で戦略的に生きてる。


選挙掲示板を見て

「あれ?がーしーのってないやん?」

「あの人は東京のどっかの選挙区やろ」

「えー、入れようと思ったのにー」

「え、マジ?」

「だってー誰にいれても一緒やーん、何も変わらないなら面白いことになりそうな人にいれたほうがええやん」

 

なるほど、政治はゲームの運営であり、世界のシステムは変えられない固定されたものというわけか。

そう考えると、いろんなこと、(事件とか、犯罪とか、)につじつまが合うのだった。