ジンセーという商品 個人という商品
紀ノ国屋にいったついでに図書館いって、最新巻のコーナー?に、ひとり起業がうんたらこーたらという本があってぱらぱらとめくってみた。
ひとりで起業して月収が数百万になりますたーっていう、ネットであがってくるの広告や、YouTubeであがってくるウザい広告を集めたみたいな本。
ウザいの集めて本にしてるってどうなん?誰がこの本買うんだ?つか、なんで図書館にこんな本あるんだ?エロ本あるほうがまだ健全やん。
そんなことをぼーっと考えていたら、やたら興味がわいてきた。
あたらしい図書館は、座って本を読む場所がたくさんある。そんなに人もいないし、まだ学生もいない。で、その本を座って半分ほど読んだ。
基本的には体験記。ネットであがってくる広告をまんま本にした感じで、数十人が体験を語ってる。
そのどれもが、ほとんどストーリーは同じ。
会社員してて鬱になって、このビジネスにであって成功しました。とか、
DV旦那と分かれて、子供2人かかえてパートで暮らしを支えていたけど病気になって、あと一緒。とか、
子供の頃いじめにあって、人とあうのが怖くなってひきこもりしてたけど、これはイカンとおもって人と会わない仕事さがしてて、あと一緒。とか、
で、であったビジネスというのが何かは詳しくは書かれていないが、アフェリエイトとか、転売とか、情報商材とか、そんなところだろう。
で、一儲けしたあとは皆セミナーを開いてオンラインで生徒に教えている。
丁寧にひとりひとりのエピソードには、その人のインスタやTwittermのQRコードまでついてる。
いや、別にかまわないよ。
あそこで金がでるといってガリンペイロたちは荒野をめざしたし、新大陸に夢をみてそこを目指したわけだし、冒険者は皆おなじ装備をするもんだし。バーゲンセールでは、皆かみふりみだして商品うばいあいする。
だが、この違和感というか、気持ち悪さというか、このイライラする感じは何だろう?その正体がよくわからない。
が、この手の方法・・・SNSで集客してネットで販売してーみたいなものはスタンダードな方法だし、ワシも仕事で検索エンジン最適化に疲れて、ヤフーのビジネスアカウントとって広告だして、SNSやらでボットで適当なことしゃべらせて、そんなことしたらわりとらくちんだというのはよーく解っている。
だいたいが今時の販売って自動販売機づくりやん。
リアル店舗でも、人はバイトで時間1000円の人的プログラムやん。
それらの人的ロボットのアドミンさん(管理者)である店長は、店になんかいなくて、どこかで遠隔操作してるやん。
それがスタンダードで、人的資本を最大限のリソースにしてるとこのほうが珍しいやん。
が、そういった人かAIかという問題は何度も書いてるが、そーゆーのとはまた違う気持ち悪さがある。
なんだろう?これは?なんで気持ち悪いんだろう?
ワシは、なんでもそうだが、正体が解らないといやなタイプ。なぜ?をそのままにしたくない。気持ち悪いその正体は何か?
そうやねー、なんか洗脳されてるような気持ち悪さ、精巧なアンドロイドにみる不気味の谷みたいな気持ち悪さがある。なんやろ?これ?
そういや、この体験記にでてくる人の半分以上は、ふっさんとか、みみむーとかユーチューバーみたいな名前だった。
にしつるなんて名乗ってるワシがいうのもなんだが、気持ち悪い。