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西鶴アーカイブ

いろんなところに書いてきた文章のアーカイブ

【読んでない本のブックレヴュー】

「人生は実力よりも勘違いさせる力にかかってる」
その勘違いさせる力を著者は「錯覚資産」と呼んでいるんだが、早い話SNSとかで「盛る」ってことだ。
 
で、これってもっと過激な言い方すると、いかに人を騙すかっていうテクニックになる。
 
前にも書いたが、ワシはこの手のことに詳しくて、詐欺師のおっさんからいろんな小手先を教えてもらったから。
 
その中でも一番印象に残ってるのが、「人を騙すにはまず自分で自分の嘘に騙される必要がある」ってこと。
 
自信なんてもんは、このあたりから生まれる自己肯定感だ。
 
だがねぇ、この勘違いさせる力を自分に応用させて自信を高めるメンタルに使う分にはいいとしても、特に商品のブランディングとかにこれ使うとこ多いのよ。
 
この前も某商品のキャッチに「ナンバーワンクオリティ」みたいなこと書いてあってそこにトロフィー的なアイコンがデザインされてる。
 
まるで皆に認められたとか、なんかのコンテストで賞をとったように思えるんだが、そんなことなくて自分たちで勝手につけてるだけー。
 
これがまた、某有名どころのデザイン屋がプロデュースしてるわけよ。
 
で、レビューには、賛美の声が並ぶ。
「やっぱ値段高いだけあってホンモノですねぇ!」
 
いやいやいや、安くする努力怠ってるだけやしぃー。
 
で、これがブランディングだとそのデザイン屋はいろんなとこでドヤ顔してる。
 
 
まあね、正直言うと、昔ワシもこの手の間違いしたわ。
 
ある店の広告頼まれたんだが、めちゃ盛ったカッケーやつ作った。
 
結果、人は来た。けど、店がダメダメだったんでそのことが逆に拡散された。SNSはまだない時代だったけど、ネガティブな方向でバズった。
 
あれ以来、盛る、つまり大げさ、あるいは嘘はダメだと肝に命じたわ。
 
が、当時と違って今はSNSでネット時代、ネガティブなバズより、ポジティブなバズの勢いがあれば、分母は大きくできる。
 
分母が大きいと一周するまでにずいぶん稼げることにはなる。
 
4年は持たないが、2、3年ならぶいぶい言わせることが可能だ。
 
この本には、そういうことが書いてある。(たぶん)