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西鶴アーカイブ

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偏差値10の壁

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(2015/10/23)

偏差値の数値が10違うと会話がなりたたないらしい。

この話のソースがどこか知らんが、偏差値でなくても体感として「あるある」じゃないかなー。

例えば、パソコンのこと何も知らない人とは会話にならず、どちらかというと一方的なレクチャーになってしまったりする。

会話するには、フラットな知識というのが必要で、お天気なんてのは比較的フラットなんで、「いやーいい天気ですなぁー」が糸口になるというわけ。

昔は、情報源というのはそんなに多くなかった。人気の番組みてたら、朝の学校、もしくは職場ではそのフラットな話題は天気と同じく機能した。皆が同じ番組を見てるから、番組の内容を説明するというレクチャーは必要なく、すぐに話題が始められる。

が、最近では趣味趣向の多様性が共通の話題を見つけにくくしている。
まずは、話題のオリエーテーションから始めないといけない。
と、まあ、ここまではフラットな話題の話で、会話の話。

これが対話となると、さらに格差が開いてくる。
ちなみに会話は、「人と口を聞くこと」。人と仲良くなることを主な目的とする。
対話は「意見を擦り合わせること」。なにかを成すことが目的になる。

対話は、知識とか話題の共通性よりも、基本的な「姿勢」のあるなしが重要になる。

つまり、「相手の考え方を理解しようとする」「自分の考えを理解してもらおうとする」この2つの目的が互いに必要になる。

こー書くと、すげー難しいように聞こえるが、ビジネスなんてものは基本的に対話がないとなりたたない。交渉するのも対話だし、プレゼンするのも対話であるから。

ビジネスの場合は、最終的な合意は契約という書面で記録されることになる。
なんどもビジネスをした相手なら、口約束でも構わないが、これが通用するのは信用できる相手だけだ。

何度も取引をしているが、トップがかわって信用できなくなったーなんてのはよく聞く話だ。これは会社でなくて行政でもNPOでも任意団体でも同じ。

話はずれるが、ブランディングって信用や信頼と同義語になる。名前を定着させることだというふうに思ってるコンサルが多いが、大きな勘違い。

信用できる関係でも納品書や請求書といった書類は最低限必要にはなる。
契約は、信用を担保するのだ。

ところが、夫婦とか彼氏彼女とか、家族とかは書類というものが存在するほうがイレギュラーになる。この関係では信用というよりももっと統括的な「信頼」が重要になる。

信頼関係なんていうのも対話がないと構築できない。対話の基本姿勢が年月とともに熟成され信頼になる。互いに信じ頼る関係。

最近は、対話を避けて、雲の上から糸を垂らすような奴が多い。糸をつかむことができるのはわずかだ。それをアセンションという。これは王様の論理であり、対話なきがゆえに信頼がない会社の論理だ。

雲のの上の糸をひっぱるやつは、あんましいないが、世界は上だけではなく横にも広がっている。
 


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