turuya

西鶴アーカイブ

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誹謗中傷とは何か?

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なんで急にゲーノージンが揃って「誹謗中傷」について書いてるのかの概要が掴めた。(というか丁寧に教えてもろた)

 


たぶんクソリプ王のホリエモンですら、メンタルやられるっていってるんで、無視してたらえーやーんっていうもんでもないんだろうな。

 


クソリプ受けてもワシ基本的に書きっぱなしで読んでないから気がついていない。だから、どんだけメンタルやられるのか想像できん。

 


いじめ受けたことないので基本わからんのと同じ。

痛みなんてモノサシないからな。

 


ちょうど今朝書いた「流浪の月」のブックレビュー。

この小説、ネットの誹謗中傷が物語の芯にある。

この小説の誹謗中傷はおもに次のようにカテゴライズされる。

 


あきらかに悪意をもってるもの。

自分のバイアス(思い込み)からきてる正義のかきこみ。

いわゆるメディアレイプ。

心配してくれているもの。

 


最後の「心配してくれているもの」はえっ?なんで?って思うかもしれないが、理解してない親切心はけっこう残酷だ。それはどこか、「かわいそうな人の救済という」ニュアンスを帯びるからだ。

 


詳しくは小説読んだらわかるから、書かない。これはワシもがきんちょの頃にすいぶん手こずらされた。

 


ところで誹謗中傷ってなんだろう?

 


クソリプはわかりやすい。「死んで詫びろ」とか「生きてる意味なし」とか、そういう便所の落書きみたいなものだ。

 


カキコした人らは、まさに便所のカキコでそんなにヒドイことしてるとは思ってないのだろう。

 


だが、これが何千何万と体積することで強烈な破壊力を持つ。そこには「正しい」とか「間違ってる」とかのジャッジを超えた悪意に化けるんだと思う。

 


自己啓発セミナーのメソッドであえて全員から誹謗中傷されるというのがある。これで人格をいったん壊すわけだが、実際に死んじゃう人もいる。今ではこんなメソッドやってないんじゃないかな。

 


「あえて」悪いとこをあげつらうというゲームであるにもかかわらず、メンタルは破壊されるのだ。しかもこれは多くても数十人で、ゲームの終わったあとはハグするのである。

 


これがハグもなく、数千数万となるとすざましい破壊力になるんだろうと想像できる。

 


むかーし、このメソッドを受けたことがあったがワシの場合「態度がデカい」「えらそうだ」などの誹謗中傷だった。今でも覚えてるから、わりとインパクトはあったのかもしれない。

 


人は人の目によってしか自分を確認できん。

 


これは鏡みないと自分の顔をみれないのと同じことだ。だから便所の落書きであっても、「あえて」言ってることであっても、ゲームであっても、脳はそれらを区別できないのだ。

 


だからやられる。

 


気になるのが、この誹謗中傷スレで、誹謗中傷する人を誹謗中傷する人の存在だ。

 


「誹謗中傷する人はスベり続けるからウケる人に嫉妬してる」

「負け犬の遠吠え」

 


もうここまでくると戦争じゃねーか。

 


誹謗中傷ってなんだろう?誹謗中傷する人を誹謗中傷するカキコ見て思ったのは「決めつけている」ことだ。

 


流浪の月にでてくるものも、すべては決めつけることから始まっている。

親切心で忠告する人すらも、決め付けることで相手を測る。

 


ここには受け入れるというダイアローグ(対話)の発想はゼロだ。

 


流浪の月の主人公たちは言う。

「真実なんてなんにも知らないくせに」

 


ゲーノージンたちが誹謗中傷についていろいろカキコしてる。まるで試験の答案提出みたいに。ここで何が言っておかないと罰せられるみたいに。

 


けど、これがまた行き過ぎると自粛警察ならぬ、誹謗中傷警察が現れるんじゃないかとワシはびびる。

 


対話と誹謗中傷の定義なんて世の中の人は考えない。難しいからだ。

 


流浪の月でも自分が暴力を振るおうとして階段から落ちたのを突き飛ばされましたと事件にするシーンがある。

 


こういうことが常態化すれば、それこそ対話の死であって人が会話も困難になる。

 


コロにゃんといい、誹謗中傷といい、なんか令和の時代ってニンゲンの根本的なとこにリーチしてきているとしか思えない。なんだこれ?