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西鶴アーカイブ

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両手ぶらり戦法

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(2015/4/4)
 
ワシの名刺からはいつの間にか固定電話の番号が消えて、メールとあいぽんの番号だけになった。つーのも、固定電話使わないから。

月に1回だけFAXで原稿をおくってくる人がいて、その会社専用回線みたいになっている。たまにきがむいて電話にでてみると、マンション買えとか、コピー機買えとか、ソフトバンクにしないかとか、つかこの前「あう」に変えたばっかだっつーの。

使わないから。名刺には載せない。ごく普通のことだ。

が、たまに使わないのにメールアドレスのせてる人がいたりする。

何日も返事がない。どーも読んでないらしい。そういや、メールは何日も開かないって言ってような気もする。

そゆ人は電話番号だけにしとけば問題ないんだが、使わないアドレス載せてるから損してるってことに気がついてない。

メールの返事がない人や、言ったことを忘れてる人や、貸したものを返さない人や、そーゆー人には仕事を頼めない。頼まないのではなくて、怖くて「頼めない」のだ。

ちゃんとできない人には仕事は頼めない。
ちゃんとできないなら、公言はすべきでない。

あたりまえのことだが、ちゃんとできてナンボであって、半人前で金がもらえるのは美容師と医者ぐらいのものだ。フリーな奴は、ヘタしたら何十万何百万と損することもある。ヒューマンエラーは仕事に付き物だと言うが、1つのエラーでも全財産がぶっ飛ぶといっても過言ではない。

そんな命運かけてることに、ちゃんとできない奴に任せることはできっこない。

まーそれでも、損しても何万円とか、ごめんで済むことならいいかな?知り合いだしー。
これが安物の価値だ。これを人脈だと勘違いしてる人もいる。

「どこのウマのホネとも解らん奴に仕事は出せない」
ゲイノー界とかでは事務所の力で仕事をとってきたなんて言いかたがされるが、つまりは事務所が担保として機能してるということだ。

大きい会社なら、その会社の名前が担保になる。でかい代理店で働いていて独立したら仕事がまわってこないなんてことも、この担保がなくなって「ウマのホネ」になるからに他ならない。

親戚や友人や親やその知り合、これらは担保になる。まーしゃーないかと仕事を回してくれる。そのへんは地元出身というのは有利だ。ちゃんとできるかどうかはさておき、安物の仕事なら身分がわかってるというだけで、おこぼれには授かれる。

が、これは人脈ではない。

ワシの場合は、まったくの「ウマのホネ」だった。地元でもない。親戚も親も兄弟もいない完全なアウェイの土地で、やれることといえば「ちゃんとできることを少しづつ増やしていく」ことしかなかった。

今では、なんか知らんが電話が鳴って仕事がくる。この前、なんでそんな大きな会社から仕事がくるん?といわれて、はじめてなんでだろうと思った。たぶん、どこかで聞いて電話してくるんだろうけど、そのとっかかりについては直接聞いたことがないからよく解らん。

冷静に考えるとワシなんかはホント「ウマのホネ」だ。ただ、いままで、ちゃんとした仕事が担保になってきてるんだというのは言える。これがクレジット、信用という奴なんだろうと思っている。

「まぁ、ワシに任せれ!」そんな軽口いって、実はヒィヒィ言いながらちゃんとせんとと必死であるし、今でも時々、初心者用のデザインやマーケットや広報の本を買ってはこっそりと貪り読む。

まあここで恥ずかしいぐらい自分を出したこと書いてるのも、アウェイでの「お前信用できるんかいっ」という声を抑えるための「両手ぶらり戦法」でもある。

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