2016/5/7
アマゾンプライムで見た映画「埋もれる」。
正確に言うとこれは映画ではなくてWOWOWかで放送した2時間枠のテレビドラマになるみたいだ。
内容は俳優がイケメンすぎて浮いてる感じ。けどストーリーは面白そうなんで原作探したんだが、どーもシナリオのコンテストみたいなのがあって、その優秀作品らしい。
主人公は、大手食品会社の産地偽装をマスコミにリークして仕事も家庭もボロボロになって故郷の市役所に転職してきた男。
この男の最初の仕事がゴミ屋敷。
ちょうど連休にワシ、掃除していてね、「いや、ジンセーって意味のねーゴミに埋もれてるよなー」と思いながら掃除してたとこなんで、タイムリーなドラマだ。
が、このドラマのタイトルの「埋もれる」はゴミに限らないのが怖いとこ。
主人公が大手食品会社というエリートコースを踏み誤ったのも会社に埋もれることからの逃げ。また会社も産地偽装といったことやってるのも、長年埋もれていたこと。
市役所の業者との癒着もしかり、長いものに巻かれるという職員の態度もそう。
そして問題のゴミ屋敷誕生のいきさつすら、「上手いこと捨てられない人生のゴミ」に埋もれた結果なのだった。
ドラマを見終わったなーんとなく後味が悪い。
前にあるところで知り合ったあるおねーちゃんのことが頭によぎる。
このおねーちゃん、どこかの大きな企業で勤めていたんだが、ふと思いたって起業するのね。
で、今ではいろんな起業セミナーとかにも呼ばれて喋くりしてるんだが、起業したばかりの頃、あんま仕事もなくてモンモンとしてた時に、いろんなことに決着つけようと思ったらしい。
んで、そんなにイイ辞め方したわけではないので前の職場の大手企業に出向き、上司やら同僚やら、顧客に頭下げる「謝り行脚」 を行ったらしい。
おねちゃん曰く、「このときに色んなことに踏ん切りがついた」と言ってる。
このドラマでも主人公は常に不正を正す正義の味方みたいな自分の行動に「それが誰かを幸せにしたのか?」とグズグズし、かつて自分のリークによって会社を辞めていった同僚を訪ねていくという場面がある。
はて、ジンセーとはゴミに埋もれることなのか?
まーだいたいにおいて、ブイブイ言わしてるやつは、むしろゴミを吐き出してることすら気にしていない奴が多い。
具体的に例をあげるとアレなんだが、人の迷惑かえりみずに声がデカイやつがデカイ面してるということで誰でも思い当たることはあると思う。
じゃ、そういう人は埋もれてなくてスッキリとしているのかというと、そんなことないのね。勢いあるんで気がついてないだけ。
じゃ、どなしたらえーねんってことだが、答えは今回大掃除してる中で気がついた。
大事にすること。これにつきる。
断捨離して捨てるんじゃなく、ゴミの場所から逃げて綺麗な場所に行くのでもなく、ただ整理して大事にする。
大事にしないからゴミなんだわ。大事にしないからすてるんなら、たしかに毎日生まれたての赤ん坊のように生きられるだろうよ。
整理すれば容量はかなり圧縮できる。その時、なにが大事なのかが整理されるのだ。