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西鶴アーカイブ

いろんなところに書いてきた文章のアーカイブ

【なんどもなんどもなんどもオイシイ人たち~イシューマーケット】

 

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普段会話ってそんなに一字一句記憶してない。

 


だからたまーに会話の途中で「おっ!この表現優秀じゃね?」みたいな言葉が降りてきても途中でメモるわけにもいかんので忘れちゃうわけよ。

 


で、あとで「えー、なんやったっけ?すげーうまいこと言えたのにー」と喉をかきむしることになる。

 


 (ワシしょっちゅうこれやってるのはリアルで会う機会の多いひとは知ってのとおり)

 


そこでドラえもんのポケットから出てきたツール!ちゃらららーん!

Android搭載の腕時計」。そこにボイスレコーダーのアプリいれてると車のドラレコみたいに「(言葉)に当たったときでも安心」というわけ。

 


↑うまいこと言おうとしたがビミョー。

 


けど、常時稼働させておかないと意味がない。いつもスイッチいれるの忘れる。ドラレコみたいに一定の容量で上書きできたらいいのに。あっと思ったときにタップすれば、その録音は上書きされないという機能。

 


誰かつくれ!売れるから。んでワシに1個くで。

 


不思議なものでそんなこと考えてたら会話を常に俯瞰でみれるようになる。意識って結構分割マルチタスクできるのね。

 


一字一句は記憶してなくても、俯瞰で見てるからアレ?ってことに気がつく。とくに噛み合わない会話だ。

 


奴は何を言おうとしてるんだ?と言葉が発せられる源流を探そうとする。

 


例えば、会話が何度もループしてることがある。こちらが言ってることが理解できんかったんかな?と別の言い方別の例えで言い直すがまた同じ答えが返ってくる。

 


でハタと気がつく。

 


これ、会話ちゃうやん!本読んでるのと同じやん!

 


つまり、相手はこちらが何を言おうと聴いてなくて、言うべきセリフは固定されているのだ。

つまり、相手はこちらの答えが自分が気にいるものがでてくるまで、何度も同じことをいうわけ。

 


まさに会話のシュタインズゲート。会話のバックツゥザフューチャー。

 


なんか言い方変えて何度も会話しようとしてた自分がバカみてーじゃねーの。何やってんだ?となる。

 


わかりにくいから、簡単な例えを。

 


「あーしんど」

「ま、ここんとこ暑いしなー」

「けど、しんどいわー」

 


これのループ。

 


相手が欲しい答えはコレ。

「あーしんど」

「どなしたん?」

「じつはなー」

 


で、しんどいことの原因をとりのぞく提案したらこれまたループになる。

 


「寝不足ちゃうん」

「けどなー」

「食べ物はー」

「けどなー」

 


求める答えはコレ。

 


「あんたよー頑張ってるわー。尊敬するわー。すごいわー」

 


人にはよっては、すぐに満足する場合もあれば、底無しで求めてくる人もいる。底無しの人は常に会話はこんなだから、どっと疲れる。一時間も話すと、なんかタマシーごと持っていかれた気になる。

 


誰でも人に認めてほしい、気にしてほしいというのは群れで暮らす人間の本能で、食欲とおなじ類のものだ。これがないと人は簡単に死んじゃう。

 


(この本能には安全装置も組み込まれている。自己受容というやつ。これが過剰に働くと多重人格になる。これは物語を扱える人間だけがもつバグだ。あくまでワシ理論だから他の説もあるかも。詳しくはワシのオンラインサロンで。会費300万なー)

 


世の中にはいろんな問題が歯医者や美容院の数ぐらいある。誰でも歯を持っているし、誰でも髪を、あっ!

 


とにかく、人の数だけ「ココロらしいもの」があるのでその分問題も多いというわけ。

 


その問題の多くはすでに誰かが解決した問題でもあるし、その事例は美容院の数だけある。あっ!(笑うまでループするぜ)

 


だが、問題を解決しようとせずに、ググレカスもせずに、誰かに相談してもループ会話しかせずに、本も読まずに、勉強もせずに、ただひたすら問題を目の前に置いておくやつ。

 


またこれらの解決を難しいから避けて、同じ問題を抱えてるやつとつるんで、みなで仮想の群れをつくってるやつらは、みな「そもそも問題は自分のアイデンティティと癒着して分離できん状態になっているのだ。

 


(この群れは大きなマーケットで巨大なカウンセラー市場を形成している。そもそもループなので上級初級などのクラスを作れば何度もおいしいし、カウンセラー間ジプシーのように渡り歩く人も多い。)