turuya

西鶴アーカイブ

いろんなところに書いてきた文章のアーカイブ

庭掃除しながら考えた地域エコノミー

f:id:hotkakogawa:20180625122121j:plain

2018/6/17
 
庭がジャングル黒べえになってたので綺麗にした。
つーても、本格的にやっていては1日かかるんでテケトーに草抜いて枝はらっただけ。
 
かかった時間は2時間。
つか、蚊に刺されるしー、汗だくやしーで、これ以上の時間はマウスより重いものを持ったことのない乙女なワシには無理!
 
庭を綺麗にしながらもワシのサブストリームの意識では子難しい思考が走る。
 
この庭掃除をシェアしたらどうだろうか?
庭掃除。報酬はビワの実。
 
庭掃除してる間に手の届く範囲で取れたビワは、店頭売りのパックにしたら4パックほどか?今、1パックがいくらか知らんが、仮に300円だとすると1200円。今日のワシの労働は時給600円ということになる。
 
巷の時給の平均が800円だとしたら、マイナス200円だ。
 
これではもうしわけないんで、主催者のワシはコーシーいれるとか、去年のビワでつけたビワ酒をお土産につけたりすることなるだろう。
 
が、このザックリした計算が上手く機能して時給800円以上の価値をうむなら、そこには庭掃除という仕事に対して新たな人のつながりが出来ることも可能になる。
 
ワシは800円以上の価値を提供し、受けるほうは800円以上の仕事をこなす。その余裕が、つながりを生み出す。
 
さて、次はシェアリングエコノミーについてワシのサブストリームは考えだしたようだ。
 
庭掃除で出た大量の落ち葉や草や葉っぱ。なんか加古川では枝とパッパは分けて、生ゴミじゃない日に出す必要があるとゴミの出し方が変わったらしい。
 
枝と葉っぱを分けることはこれまた作業量としては気が遠くなる。
 
この前西田さんが、こういうのをまとめて粉砕する機械を買うかどうか迷っていたが、こーゆー時こそ、そんな機械があれば重宝する。
 
自前でウッドチップができあがり、それを売ることもできるだろうし、また自分の庭にまくこともできる。フカフカの庭なんて夢のようだ。
 
かといって、自前でこの機械を買っても年に何回使うだろうか?
 
じゃ、買った機械を貸し出すとか、数人で割り勘で買うとか、いやその両方をやったら投資になるんじゃね?
 
これが、シェアする経済、シェアリングエコノミーの基本だ。
 
ずっと前に、今はないけど某財団法人が、大判プリンタを無料で貸し出して(紙代だけで使える)それを看板屋がすげー怒ってたことがあったが、これはエコノミーではない。
 
なんでかっていうと、看板屋は看板屋のプロのスキル混みで商売してるわけで、その仕事を奪い劣化させることは反エコノミーになる。
 
もちろん時代はそんな反エコノミーから新たな経済圏を作り出してるのは日常なんだが、看板屋はそこに怒ってるんではないのだ。
 
贅沢な資金から出したチート技のようなやり方に我慢がならないというわけなのだ。
 
さらにワシのサブストリームはあることを思い出す。
今からもう15年は前になる。某所に今時では珍しい貸本屋があった。
 
ブックオフで100円で本が買える時代、また図書館では無料で本が借りれる時代に、どうやってこの貸本屋は未だに営業しているのか?
 
その秘密は近所にある総合病院。
入院患者が、借りていくのだ。
 
ところがあるボランティアの団体が、病院患者のための貸本を始めた。無料でベットまで持ってきてくれるのだが、やり方が甘いので巻数がそろってないし、とにかくテケトーなのだ。
 
貸本屋のババアは、ただお客さんがいるからやめ時がわからんかったということもあって、さっさと店をしめてしまった。
 
ボランティアの始めた貸本も、衛生面でどうこうという病院側の考えもあって結局無くなったらしい。
 
その話をワシは、自分が入院してた病院で同じ病室に入院していたケミカルシューズの会社の社長から聞いたのだが、この話をネタに喫煙室でおおいに盛り上がった。
(当時は建物内でも所定の場所で喫煙でけた)
 
金は本来、無縁である人と人を結びつけるものだ。だから、ワシらは名も知らない人のつくったものをわけてもらえるし、どこの誰かもしらん人の善意をうけることもできる。
 
だが、地縁血縁だけではこの貨幣システムによる大きな縁を得ることができるんだろうか?
 
太陽でほどよく温かくなったホットなビワを食べながらほっと一息ついてると、(へい!めーん)外を選挙カーが走り去っていった。
 
「地域のことを一番に、改革を進めていく◯◯をよろしくお願いします」音量あげすぎのスピーカーの音は割れていて、よく聞こえんかった。